2025.06.23 07:19TAROMANで裏万博を楽しむなんだこれは!? ほんとそれ。体中のツボに突き刺さりまくった『TAROMAN』(2022)。岡本太郎氏の作品と言葉が乱舞する、べら棒で出鱈目で奇天烈な特撮活劇。最終回でTAROMANが、私たちの◯◯をぶっ壊してしまって大笑い。これは…子どもたちに見せられない…苦笑。さすがは糸井重里氏。リアルでフェイクな世界線の見せ方に感動すら覚える。そんなTAROMANがこの夏、銀幕に出現するらしい。万博で賑わう...
2025.06.09 05:16僕の孤独が魚だったら…『フィッシュストーリー(2009)』"僕の孤独が魚だったら、巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出す僕の挫折が魚だったら悲痛さと滑稽さに、海にも住処がない"「なぁ、誰か聞いてんのかよ 届いてんのかよ コレすっげえいい曲なのに……誰にも届かないのかよウソだろ…この曲は誰に届くんだよ………届けよ、誰かに…頼むから………」五郎の素朴な問いかけが、拳となって胸を突く。ミュージシャンも詩人も画家も発明家も。何かを生み出すことを営みとするすべての人の...
2016.05.14 10:46バナナの逆襲またもやギリギリセーフで観た''バナナの逆襲''。あのDole社と映画監督、バナナ農園の農民&弁護士の闘いを追ったドキュメンタリー。歪な利益至上主義はどこまでいけば気が済むのか…第2話は代表のホアン・J.ドミンゲス弁護士よりも、実際の法廷で闘ったデュアン・ミラー弁護士が素晴らしかった。決して派手ではないけれど、静かな信念を貫く人、という印象で答弁での言葉が沁みた…。映画の後も裁判は続いたよ...
2016.04.12 14:45引き寄せ力、なるものよいものに関わっていると、どうもよいものを引き寄せる力が自ずと備わるようだ。恐らく、波動・バイブレーション的なものが共鳴するのだろうと思う。※スピリチュアルな話ではない。 前回の東京出張で、タイミングよくある大きな合同展に伺うことができたのだが、実はあまり心を動かされなかった。妙に乾いていた、自分の感覚が。新進気鋭の台湾デザイナーも来日していて、確かに華やかで素敵で…でも、何というか、何かが違った...
2016.03.19 11:17伝統的な技術と文学的なエッセンスが交差する春のコート昨年末に劇的な出合いをしたrihei 2016SS collection。言葉で表現する仕事をしていながら、本当に良いものに出合ったとき、私は言葉を失ってしまうという…困った傾向にある。riheiのコレクションを見た時も全くその状態で、とにかくただざわざわと心が騒ぎ、静かに鳥肌が立つような…そんな感覚に陥ってしまった。そしてデザイナーの繊細な感性が詰まったコートをオーダーし、まだかまだかと待つこと...
2016.03.07 03:06儚き花本日のカバー写真は、スペンドンク・コルネリス・ファン (1756-1840)の静物画。個人的に静物画でグッと来るものは少ないけれど、スペンドンク・コルネリス・ファンの花シリーズは別次元の美しさ。心の奥深くまで沈み込むような、危うい色彩に魅せられる。